2010年4月17日土曜日

祖父の三周忌

 2年前の今日、祖父が亡くなった。89歳。
 
 身近な人の死を目の当たりにしたのは初めてだったので、ものすごく衝撃的な出来事だった。その日の朝まで病院で私の手をしっかりと握り締めたその手はまだ温かかったのに「じいちゃん、じいちゃん」と大きな声で呼びかけても返事がなかった。

 実はその翌日に私は渡米する予定だったのだ。もし渡米後にこの訃報を聞いていたら更にいたたまれない気分になっていただろう。
 私は1週間渡米を延長し、初七日まで日本に残った。家族葬では、しばらくご無沙汰していた親戚一同に会うことができた。皆で葬式会場の2階の和室に布団を敷いて寝た。お葬式なのに、ものすごく笑った。そしてものすごく号泣した。

 あの日から2年。去年の一周忌に今年の三周忌、共に出席できてうれしい。
 法事というのは、その人のことを思い出すためにあるのかな。去年の一周忌でもそうだったが、幼い頃からすごく可愛がってくれた祖父との思い出をお経の間ずーっと考えていた。私はあの日からいつも祖父に見守ってもらっている気がするのだ。海の向こうにいても。

≪オマケ≫
仏前には、お花やお供え物とともに、ママさんからのアメリカ土産「イースターバスケット」が。こういう文化の融合、私は好きです(笑)

3 件のコメント:

  1. 和洋ですね。素敵です(^^)
    おじいさんも天国で「いいねえ」って
    笑ってるかもしれませんね♪

    私の両祖父母は既に他界しているのですが
    (当時の)夫のお爺さんが亡くなった時に
    焼きあがった骨を見て、あまりの太さに
    親族みんなで泣きながら大笑いした記憶があります。
    納骨堂で大笑い。
    色々ありますね、お葬式も。

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  2. お葬式で集まった親族が泣いたり笑ったり出来るってとても良いお葬式だったのですね。きっとお祖父ちゃまも上からその様子を笑って見てらしたと思います。

    私の祖母も2008年秋に102歳で亡くなりましたが、やはり涙と笑いに包まれた家族葬でした。
    天寿を全うしてあの世に行く祖母を見送るのは悲しい気持ちも勿論あるのだけど、同時に何故だか感謝と暖かい気持ちも感じました・・・お葬式では「今までありがとう。元気でね。またどっかで会おうね!」って心から思ってました。

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  3. >yachingoさん
    ほーんと、お葬式もいろいろありますよね。泣き笑い。
    私は親戚に挨拶もままならぬまま、バタバタと渡米予定だったのですが、祖父のおかげで、皆に会うことができたんです。祖父の死は本当にショックでしたが、渡米後だったらもーっとショックだったと思うので、「じいちゃん、さてはタイミングを狙ったね?」という感じでした(笑)
    私もいつか、骨が太いと、親族に笑われたいです(太そうなんですよ)

    >Madam Ballさん
    とてもよいお葬式でした。2年経った今もはっきりと思い出せます。家族葬だったので、近しい人しかいなかったというのもよかったのかもしれません。
    102歳ですか!大往生ですね。お葬式で温かい気持ちになるというのは、亡くなった方の人柄やその人が心の中に残してくれたものなんかが関係しているのでしょうね。Quality of Lifeという言葉がありますが、Quality of deathというのがまさにそれなのかも・・なんて思いました。

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