2010年4月18日日曜日

謙遜文化とアメリカ人

両家の親が集まると、そりゃ、義理の息子や娘を褒める場面も出てくるわけです。目の色まで違うオットのことをすっかり我が子のように溺愛している母は
「オットさんと結婚できてLobsterは幸せです」
「オットさんは本当に優しい人で」 
・・・・・などと褒めまくり。

パパさんもママさんの反応といえば

「そうですね・・・」とニコニコしている。

 それに対して、パパさんやママさんも
「うちの息子も幸せですよー」
「Lobsterのような娘ができてうれしいです」
・・・なんてことを時々口にしてくれるので、その通り訳したところ、私の母は

「No no no no」の連発。(私が都合よく訳していると思われてたらしゃくだな)
 
 ・・・まぁ、確かに私はダメな娘なので、謙遜っていうよりも事実なのかもしれないが。

 結婚前、オットが北海道を訪れた時の祖母との会話も思い出す。

 祖母「オットさん、うちのLobsterは仕事ばっかりしていて、料理も家事も全然できない子なんです。本当にごめんなさいね。」(何度も謝りまくり)

 オットは、というと、ちょっと困ったように、でもなんて答えていいかわからず、自分が知っている日本語でこうつぶやいた。

 「はい、わかりました」

 え・・・・わかったんかいっ(@_@;)

 そういうオットは、なぜか謙虚なアメリカ人なので、「上手ですねー」「似合いますねー」などと褒められても必ず日本語で

「いいえ」と答える。

 私の家族から学んだのだろうか。ますます日本人化しているような。

4 件のコメント:

  1. 謙遜の表現って恐ろしく日本的で多分一番外国人には分かりにくい表現でしょうね。
    「ウチの娘、お料理もお洗濯も全然出来なくて・・・」なんて外国で言い続けると本当に「能ナシ」のレッテル貼られちゃう。

    「このコはお料理が全然出来なくて、リンゴの皮も剥けないんですのよ~」と母がたびたび言うので、業を煮やして「それって謙遜じゃなくて、『私は母親なのに娘に一つも家事を教えなかった馬鹿な親で~す』って人に自慢してるのと一緒よ!」って言ったことがあります。
    結構このセリフ効いたみたいでした。それっきり「リンゴの皮・・・」言わなくなりました。

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  2. >Madam Ball
    この謙遜文化や、結婚前の祖母とオットのやりとりなんかを、私はよく義理の家族の前で話題にしていたので、今回、戸惑うことはなく、「あ・・これか!」という反応でした(笑)事前情報を与えておいてよかった!
    アメリカでは謙遜があまり役に立ちませんね、確かに。少し得意なことは「得意」と言うくらいの図々しさがなくちゃなーなんて思いつつ、生活や仕事においても、なかなか日本人的な謙虚さを拭えない私です。
    ちなみにリンゴの皮・・・、私はいまだに上手に剥けません。謙虚じゃなく、事実・・・・・(笑)

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  3. それ、とーっても分かります!(笑)
    うちのお母さんもロブスターさんのお母さんと一緒です!

    うちのお母さんも私の事が大好きなのに、そこまで言うか?!
    ってほど、ぼろくそに言ってくれます。
    これはまさに日本の文化ですよね。(いい意味で?悪い。。のか?)
    「うちの娘は本当、大馬鹿で気も利かないし、背だけは高くて、顔は、ご覧の通りで〜。その反面、ジェイソンには神様みたいで、本当に、娘にはもったいなくて〜。っうう。」と必ず泣きます。
    ジェイソンは英語で「俺って言ってるけど、実は逆で自分の娘を誇りに思ってるから泣いてるんだよー。」とご両親に略してくれます。
    が、私の心境は「そこまで言うか?!」って感じです。(笑)

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  4. >JaRiphinさん
    共感していただけてうれしいです。こればっかりは日本文化ですからしょうがないですよね。親を責められません。
    必ず泣くお母さん、かわいい・・・・。その、「大馬鹿で・・」っていうのを英語に訳すのはJaRiphinさんなのですか?私もそういう謙遜の表現をいちいち英語に訳すのはなんだか変な気分でした。ジェイソンさん、とうとう「神様」になってしまったのですね(笑)

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