2009年5月13日水曜日

トウキョウソナタを観た

 アメリカ人の知人がおもしろいと言っていた、黒沢清監督の「トウキョウソナタ」という映画をオットと観に行った。Kendall squareシネマにて。

 一見、典型的と言われれば、そんな気もする4人家族の物語。でも、みんな何かを抱えている。リストラされたことを家族に言えず、いつもどおり朝でかけていくお父さん。お母さんはなんだか、虚無感や鬱積したものがありながらも家族を支えてる。(ちなみに、キョンキョンのお母さん役はかわいかったわ)それに2人の息子。お兄ちゃんはアメリカの軍隊へ。弟は、給食費を使い親にこっそりピアノを習っている。最初は家族のほのぼの物語かと思いきや、ありえないような展開もありで、ちょっとハラハラの、コメディドラマ。 ↓以下、ちょっとネタばれがあるかも。

 日本文化に少しなじみのあるオットはけっこう理解していたようだけれど、欧米人にこの映画はどう映ったのかけっこう気になる。たとえば、お父さんが食事に手をつけるまで、他の家族が待ってる・・・とか(今も日本の食卓ってそうなのだろうか?)、お母さんの主婦っぷりとか、息子が言うことを聞かないときに、お父さんがかなり激しく殴るシーンとか。(ここで、観客がOh, no!という反応。虐待だと思ったに違いない)

 いろいろあっても、崩れかけても、家族の絆で乗り越えられるのかな?・・というようなエンディング。なにより、次男の彼が弾くピアノが素敵だった。「月の光」だっけ?これ。

5 件のコメント:

  1. 実はこの映画見たくて寿屋のビデオ屋さんに行ったんですけど入ってなかったんですよ。ケンドルシネマで上映されてるなんて知りませんでした。早速来週行ってきます。情報ありがとうございます!

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  2. 興味ありますねえ。観てみたい。こういう映画を観て家族の問題ってどこでもあるもんだと元気付けられる私。キョンキョン、歳とってもあの笑顔は可愛いなあ。

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  3. >Ericさん
    そうでしたか!ひそかにお役にたててよかったです。知人には、今週終わると聞いていたのですが、来週の分もチケット販売していたのでまだ続く見たいです。ぜひ感想を聞かせてくださいね。ちょっと内容に触れてしまってゴメンナサイ・・・。

    >もみじ饅頭さん
    映画館でやっていなくても、アメリカで上映されているということは、レンタルビデオにやってくると思うのでぜひ観てみてくださいませ。キョンキョンの主婦役って初めて見ましたが、けっこうハマっていました。でもかわいかった・・・・。あんなお母さんだったら息子でもキュンとしちゃうかも。

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  4. 今日仕事帰りに同僚と観てきました。一人は日本に数ヶ月住んだ事があり、他の人は日本に行った事は無いけど国際派な人たちです。みんなそれぞれに楽しんだみたいですよ。ただ原作に無かった部分(役所広司のシーンと長男が軍隊に入る部分)はやはり展開に無理があったみたいでそれらに関しては意味が分からなかったと言ってました。軍隊の部分は私はよかったと思いますが。全体的な感想としては、凄く悲しかったです。日本のしがらみが凄く伝わってきて辛かった。大好きな日本だから、周りの目を気にせずおおらかに個人が生きて行けるような日本になったらいいのにと思います。余談ですがケンドルシネマの横のレストラン、ハングリーマザーで6時前にご飯を食べるとチケットが6ドルになってしかもお店の人がチケット買ってきてくれます。ご飯も凄くおいしいですよ。有名なシェフがいるらしいです。もしも行かれた事が無かったら是非試してみてください!

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  5. >Ericさん
    Ericさんの感想に激しく頷いた私です。おもしろい映画だったのですが、日本人として最後にやるせなさのような感情が残ったのも事実です。キョンキョンが主婦の虚無感をうまく演じていた気がします。役所こうじのシーンは、確かに非現実的過ぎたかも。私なら逃げちゃう(笑)
    そして、ハングリーマザーの情報ありがとうございます。チケットも買ってきてくれるなんていたれりつくせりですね。ぜひ今度行ってみます。

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