Pacharan(パチャラン)というお酒。すももとアニス、砂糖でできた伝統的リキュールで、アルコール度数は25%ある。ストレートやロックで飲むのが一般的らしい。
友達のスペイン人の旦那さんとオットが夜な夜な飲んでいたので、この数日で空になった。
私もロックで飲んでみた。きれいな赤い色をしていて、デザート酒にぴったりな甘いお酒。オットいわく、最初は、薬みたいな味(アメリカの薬は甘いしねぇ)だと思ったけど、どんどんハマってしまったのだとか。
これって江國香織の本に書いてあったお酒だわん。彼女の独特なタッチでこのお酒を表現されちゃったら、なんだかちょっと気取って飲みたくなっちゃうね。
~以下、江國香織の「なつのひかり」より引用~
女王様のお酒の話をしよう。
梅酒に似た外国のお酒で、美しいピンク色をしている。
パチャランという名前で、甘くてやわらかな味がする。
順子さんの寝室にそれはいつも置いてあり、泊まりにいくとナイトキャップに二人で一杯ずつ飲んだ。
はじめてパチャランを飲んだとき、ふわふわと心もとない味のする、でもびっくりするくらいおいしいお酒だと思った。
それ以来、私はそれを「女王様のお酒」と呼んでいる。そんな感じのお酒だったのだ。
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